INCIDENT / 2026-10-21
お名前.com デスクトップクラウドへのサイバー攻撃と利用者情報の持ち出し
FX自動売買向けVPS「お名前.com デスクトップクラウド」が攻撃を受け、利用者の情報が外部に持ち出された。全プランのサーバーを停止し、攻撃者は金銭を要求した。
基本情報
概要
利用者からの問い合わせを契機に調査し、不正なプログラムを確認。全プランのサーバーを順次停止した。第4報で環境への不正アクセスと利用者情報の外部持ち出しを確認したと公表し、攻撃者とみられる者から金銭要求を受けていることを明らかにした。会社は要求に応じない方針。
経緯
- 2026-10-20
不正なプログラムを確認[5]
利用者からの問い合わせを受けた調査で不正なプログラムを確認し、新規申込とコントロールパネルを停止。
- 2026-10-21
第1報・全サーバー停止[1]
全プランのサーバーを順次停止。第1報では個人情報の漏洩・悪用は未確認としていた。
- 2026-10-22
第2報[2]
取引口座のログイン情報などが不正利用された可能性を公表。警察に相談。
- 2026-10-24
第4報・情報持ち出しを確認[3]
不正アクセスと利用者情報の外部持ち出しを確認。金銭要求を受けていることを公表。見舞金の支払いを発表。
- 2026-10-27
第12報[4]
公開された情報に本人情報が含まれる利用者への特別見舞金などを公表。
原因
サービスのシステムにセキュリティ上の問題があったとしているが、侵入経路の詳細はセキュリティ専門会社と調査中。
攻撃手法
公表情報で確認できる攻撃手法はありません(推測による割り当ては行っていません)。
影響範囲
漏洩した情報
- 確認済み利用者の情報(外部への持ち出しを確認)
- 可能性ありFX・証券取引口座のログイン情報
利用者の取引口座のログイン情報などが不正利用された可能性がある(第2報)。被害件数・金額は公表されていない。
対応
新規申込とコントロールパネルを停止し、全プランのサーバーを順次停止。警察に相談し、見舞金と損失補償の方針を公表した。
- 新規申込・コントロールパネルの停止
- 全プランのサーバー停止
- 警察への相談
- 全利用者への見舞金(一律5,000円)
- 不正取引による実現損失の補償
- 犯人特定につながる情報への懸賞金(第12報)
技術的解説
FX自動売買用VPSには、取引ツールに保存された証券・FX口座のログイン情報が置かれやすい。基盤側が侵害されると、利用者が個別に管理していた外部サービスの認証情報まで一括して危険にさらされる。
教訓・対策
- VPS上のアプリに外部サービスの認証情報を保存する場合、取引口座側で多要素認証を有効にする
- サービス事業者は利用者環境への管理経路(エージェント・管理API)を攻撃面として評価する
- 侵害時に全台停止の判断ができる手順と連絡体制を事前に用意する
参考資料
- お名前.com デスクトップクラウドに関するお知らせ(第1報)お名前.com(GMOインターネット)公開日: 2026-10-21公式発表一次情報取得日: 2026-10-31
- 【重要】お名前.com デスクトップクラウドサービスに対するサイバー攻撃について(第2報)GMOインターネットグループ公開日: 2026-10-22公式発表一次情報取得日: 2026-10-31
- 【重要】お名前.com デスクトップクラウドサービスに対するサイバー攻撃について(第4報)GMOインターネットグループ公開日: 2026-10-24公式発表一次情報取得日: 2026-10-31
- 【重要】お名前.com デスクトップクラウドサービスに対するサイバー攻撃について(第12報)GMOインターネットグループ公開日: 2026-10-27公式発表一次情報取得日: 2026-10-31
- お名前.com デスクトップクラウド事案の経緯・原因・対応株式会社ウェステリア公開日: 不明技術レポート二次情報取得日: 2026-10-31
関連情報
関連するCVE
関連付けられたCVEはありません。
関連組織
関連するインシデント
関連付けられたインシデントはありません。