INCIDENT / 2026-10-21
ラクスライトクラウド メール配信サービス「ブラストメール」への不正アクセスで全契約者情報と345契約の配信先リストなどが漏えい
ラクス子会社のラクスライトクラウドが提供するメール配信サービス「ブラストメール」のAPI用サーバー2台に第三者が侵入し、販売管理システムとサービスのデータベースからデータを持ち出した。全契約者の契約者情報と、345契約の配信先リストなどが漏えいし、サービスは緊急停止した。
概要
ラクスライトクラウドは不審なアクセスを検知し、2026年10月21日0時30分にブラストメールの管理画面とAPIを緊急停止した。メール配信も1時頃に止まった。外部の第三者がAPI用サーバー2台に侵入してコマンドを実行し、販売管理システムとサービスのデータベースに接続してデータを持ち出した。契約者情報(会社名、担当者名、電話番号、メールアドレス、請求先メールアドレス、契約・支払履歴など)は全契約者分が持ち出された。配信先リストなどの漏えいが確認された契約は10月23日時点で288件、10月24日に344件、10月26日に345件へ増えた。影響は契約者の委託元や関係会社にも広がり、東京都、横浜市、東北電力フロンティア、東邦HD、名古屋銀行、カカオピッコマ(約100万件)、アルク、新潟日報社、NHK出版、東京メトロなど、10月27日までに197組織が自ら公表した。配信基盤にブラストメールを使う「アイ・メール」も影響範囲に含まれる。サービス再開は未定で、専門機関による外部調査が続いている。
経緯
経緯情報は未登録です。
原因
外部の第三者がAPI用サーバー2台に侵入してコマンドを実行し、販売管理システムとサービスのデータベースに接続してデータを持ち出した。侵入経路の詳細は調査中。
攻撃手法
公表情報で確認できる攻撃手法はありません(推測による割り当ては行っていません)。
影響範囲
漏洩した情報
- 確認済み全契約者の会社名・担当者名・電話番号・メールアドレス・請求先メールアドレス
- 確認済み契約および支払の履歴
- 確認済み345契約の配信先リストなどメール配信に関する情報(メールアドレス、氏名など)
- 可能性ありログインID・パスワード・APIキー(アイ・メール)
全契約者の契約者情報が持ち出され、345契約で配信先リストなどの漏えいが確認された。10月27日までに197組織が影響を公表し、そのうち36組織が配信先リストの漏えいを公表した。カカオピッコマの1,002,404件をはじめ、件数が数万〜数十万件に及ぶ組織が多数ある。サービスは10月21日から停止しており、再開は未定。クレジットカード番号は保持していない。
対応
不審なアクセスを検知して管理画面・APIとメール配信を緊急停止した。該当する契約者には個別に連絡し(345件完了)、個人情報保護委員会への連名報告を受け付けた。専門機関による外部調査を続けている。
- 管理画面・APIの緊急停止とメール配信の停止
- 漏えいが確認された契約者への個別連絡
- 個人情報保護委員会への連名報告の受付(申込期限10月29日)
- 専門機関による外部調査
- 定期的な続報の公表
教訓・対策
- SaaS型のメール配信基盤が侵害されると、多数の委託元・再委託元の組織に影響が連鎖する
- APIサーバーから販売管理システムや本番DBへ直接接続できない、ネットワークと権限の分離が必要
- OEM提供先の環境は一般環境と分離しておくべき
- 委託先が扱う配信先リストの範囲や保存期間を把握し、不要なデータを残さない
参考資料
関連情報
関連するCVE
関連付けられたCVEはありません。
関連組織
関連するインシデント
関連付けられたインシデントはありません。